いつも子育てと仕事を両立させるために日々奮闘されている皆さん、こんにちは。
よくニュースや職場、ママ会で話題に上がる「小1の壁」。
小さなお子さんをお持ちの方は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
筆者にも現在小学2年生の子どもがおり、実際に小1の壁を痛感した経験があります。
そして結果として、子どもが小学1年生の秋頃、小1の壁を乗り越えられずに退職しました。
この記事では、
- 小1の壁で退職した後後悔したか?
- 退職を決意した理由
- 退職を決意した時の周りの反応
- 退職したことによるメリットデメリット
- 退職した後の子どもの様子
- 退職した後の生活
について、私の体験談を交えながら詳しくお話しします。
興味がある方や、悩んでいる最中の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 現在保育園や幼稚園に通う子どもがおり、小1の壁に備えたい方
- 現在小1の壁にぶつかっており、選択肢として退職も検討している方
- すでに退職しており、今後の生活について経験談を参考にしたい方
小1の壁で退職した後後悔したか? 結論:私は全く後悔していません!
結論:私は全く後悔していません!早めに決断できて良かったと心から思っています。
小1の壁で退職後悔した?|退職を決意した理由
では、なぜ退職を決意したのか。その理由について詳しくお話しします。
家庭の当時の状況
- 夫は残業多めの会社員(出社必須)
- 筆者はフルタイム会社員(正社員)
- 基本平日休日問わずワンオペ
- 実家は遠方の為頼れない
- 子どもは新小1と保育園児の2人姉妹
保育園時代は延長保育を利用できたため、仕事と育児の両立が比較的スムーズに進んでいました。
しかし、小学校に上がると状況は一変しました。
生活が一変・・・親子ともに毎日ヘトヘトでした
一般的に言われる小1の壁
「小1の壁」とは、子どもが小学校に進学した際に、親が直面する育児と仕事の両立の困難さを指します。
具体的には以下のような問題が挙げられます。
- 学校の終了時間が早く、学童保育の利用が必要
- 長期休暇中は毎日お弁当を作る必要があり、親の負担が増える
- 学級閉鎖等で学校に預けられない機会が増える
- 学校行事やPTA活動への参加が増える(平日)
- 子どもが自分で宿題をする習慣をつける必要がある
あくまでも私の子どもが通う学校ではですが、1年生の間は下校時間が14時過ぎでした。
シンプルにしんどい
我が家にとっての小1の壁は「親にとっての壁」だった
我が家の場合、小1の壁は特に筆者にとって大きなものでした。
筆者にとって「壁」と感じたものを紹介します。
壁その①:時間が圧倒的に足りない
学校の終了時間が早く、学童保育に迎えに行く時間が問題となりました。
保育園時代は夕方まで延長保育が利用できましたが、小学校ではそれができません。
学童の預かり時間を延長しても、保育園の延長時間よりかは短く、仕事が残っていても無理やり片付けて後ろ髪を引かれながら走って迎えに行き、帰宅してからも「早く早く!」と子どもを急がせる。
当時トイトレ・イヤイヤ期真っ最中の保育園児の妹もいる中ずっとワンオペで過ごしていたので、本当に大変でした。
保育園時代は周りも共働きの家庭ばかりだったので働くことが当たり前という感覚になっていましたが、子どもが小学校に上がってからは、
- 「平日の日中に子どもと一緒に過ごす」という選択肢があるということを周囲のママを見て実感。(頭ではもちろん分かっていたがリアルに身近に感じるようになった)
- 子どもにとって親を必要とする時間がどんどん減ってきていることに気づいた(これも頭では分かっていたが近い将来として危機感を持つようになった)
壁その②:学校行事とPTA活動が平日にある
くじ引きでPTAのメンバーに選出されてしまい、PTA活動への参加も増えました。
学校行事やPTAの活動は平日の昼間に行われることが多く、仕事を休むか早退する必要がありました。
これが重なると、職場での立場も微妙になり、精神的な負担も増えていきました。
幸い、職場の方は「気にしないで子どもを優先してね」と言ってくれたけど、結局しわ寄せは翌日以降の自分に来るから休んだ翌日が本当大変だった
壁その③:子どものフォローができない罪悪感
小学校に上がると、子どもが自分で宿題をする習慣をつける必要があります。
しかし、仕事から帰ると時間がない上に筆者も疲れているため、子どもの勉強を見てあげる余裕がなく、これもストレスの原因になりました。
また、子どももストレスを感じるようになりました。
遊ぶだけでよかった保育園時代から環境が一変したことでストレスを感じ、情緒が不安定気味になることもしばしば。
そんな時、もっと筆者に時間の余裕=心の余裕があれば、もっと優しくフォローしてあげられるのに・・・という葛藤をしました。
- 勉強面のフォロー
- 精神面のフォロー
そのどちらもできないことに対して、罪悪感を覚えました。
このままではダメだ!
もっと子どもと一緒に過ごしたい。毎日イライラせず、笑顔で「おかえり」と子どもを迎えたいと心から思いました
小1の壁で退職後悔した?|退職を決意した時の周りの反応
退職を決意した時、家族や職場の反応は様々でした。
家族の反応
夫は私の決断を尊重してくれ、それは大きな支えとなりました。
しかし、両親や義両親からは「仕事を続けるべきだ」という言葉をかけられました。
両親や義両親は人生の先輩なので、今後子どもが大きくなった時にもっとお金が必要になることを身をもって経験しているからこその愛あるアドバイスだったと思います。
アドバイスをいただいたことには感謝しましたが、最終的には夫婦で結論を出しました。
職場の反応
職場では、上司や同僚から理解を得ることができました。
「子どもが第一だ」という理解のある職場だったことは幸いでした。
しかし、一部の同僚からは「あと何年か頑張れば子どもの手が離れるのに、正社員の地位を手放すのはもったいない」という意見もありました。
いろいろな意見があり葛藤しましたが、「今ある子どもとの時間を逃したら二度と返ってこない」という強い信念を持ち、スパッと退職することを決意しました。
小1の壁で退職後悔した?|退職したことによるメリットデメリット
実際に退職して感じたメリットとデメリットをまとめます。
退職したことによるメリット3選
①子どもと過ごす時間が増える
退職後、子どもと過ごす時間が増えました。
学校から帰ってくる子どもに「おかえり」と言えるようになりました。
家で宿題を見ることもでき、今までは帰宅したら「ご飯・お風呂・寝かせる!」と怒涛のように過ぎていたのが、本当の意味で一緒に穏やかな過ごすことができるようになりました。
今まで土日に詰め込んでいた習い事を平日に回すことで休日家族で過ごす時間も増えました。
②ストレスが圧倒的に少なくなる
・お迎え時間に間に合うよう大急ぎで仕事を片付ける
・学校行事のために平日休みをとるために仕事のスケジュールを調整する
こういった仕事にまつわるストレスがなくなりました。
結果として、ストレスは圧倒的に少なくなりました。
③精神的な余裕ができる
仕事のストレスがなくなり、精神的に余裕ができました。
その結果、子どもに対しても優しく接することができ、家族全体の雰囲気も良くなりました。
筆者の働き方を変えることで、家族全体の雰囲気も良くなりました。
退職したことによるデメリット3選
①経済的な不安がある
最大のデメリットは経済的な不安です。
収入が減少したため、家計の見直しが必要でした。
それでも在宅で仕事をすることができるようになったので、僅かですが貯金もできるようになり、退職前に危惧していたほど危機的な状況にはなっていません。
経済的な面は人それぞれ「生活水準は絶対に落としたくない!」「それより今頑張って稼いで将来楽したい」等、様々な価値観があると思います。参考程度にしていただければと思います。
②社会的なつながりが減少する
仕事を辞めることで、社会的なつながりが減少しました。
特に、職場での人間関係が無くなることで、孤立感を感じることもありました。
③キャリアが一時的に停滞する
キャリアが一時停止することで、将来的に再就職する際の不安もあります。
特に、ブランクが長くなると再就職が難しくなる可能性があります。
このあたりのデメリットを踏まえたうえでメリットと照らし合わせて考え抜き、退職という結論を出したため一切後悔していません。
小1の壁で退職後悔した?|退職した後の子どもの様子
退職後、子どもの様子も徐々変化しました。
退職後、子どもの情緒が安定した
やはり今までは時間に追われることで「早くしなさい」と言ってしまうことが多く、ストレスになっていたのでしょう。
筆者がゆったりと過ごすことがでいるようになったことで、子どもの情緒が安定してきました。
具体的には、
- 今日学校であった話を積極的にしてくれるようになった
- 怒ったり泣いたりすることが減った
- 妹に対して意地悪をすることが格段に減った
- 笑顔が増えた
今までかなり無理をさせていたみたい・・・申し訳なかった
でも早めに決断できたからこそ、軌道修正ができたね
退職後、学校生活がスムーズに
学校から帰ってきた後、私が家にいることで安心感が増し、学校生活がスムーズになりました。
宿題も一緒に取り組むことで、学習意欲も向上しました。
ちなみに忘れ物も減りました
退職後、親子の絆が深まった
一緒に過ごす時間が増えたことで、親子の絆が深まりました。
子どもが学校での出来事を話してくれるようになり、コミュニケーションが増えました。
小1の壁で退職後悔した?|退職後の生活の変化
退職後の生活はどのように変わったかご紹介します。
新しい日常のリズムができた
退職後、新しい日常のリズムができました。
朝は子どもを送り出し、その後家事や自分の時間を確保し、昼間は在宅で事務やブログ執筆の仕事をして過ごしています。
午後は子どもをが帰ってきた後、宿題を見たり一緒に料理をしたりと一緒に過ごす時間を大切にしています。
控えめに言ってかなり充実しているよ!
自己投資ができるようになった
退職後、自分自身の時間を持つことで自己投資を始めることができました。
ライティングやオンラインで事務の仕事を始めたことで新しいスキルを身に着けています。
また隙間時間に自己啓発の本を読むことで、自分自身を磨くことができていると日々成長を実感しています。
また、在宅ではありますが仕事上で人との新しい繋がりができ、孤独感もなくなりました。
家庭の雰囲気が暖かくなった
正社員として私が仕事をしていた時は、時間に追われ体力的にも限界だったため、正直夫との関係もあまり良くありませんでした。
なんで私ばっかり!
俺だって仕事で忙しくて疲れてるんだ!
こんな喧嘩は日常茶飯事でした・・・。
やはり心の余裕がないと相手を思いやることもできなくなってしまうんですね。
筆者が働き方を変え、自宅で子どもと過ごす時間が増えたことで家庭がうまく回り始めたように感じます。全体的に雰囲気が暖かくなりました。
現在小1の壁で悩んでいる人や、不安な人に経験者からお伝えしたいこと3選
小1の壁で悩んでいるあなたへ、私からお伝えしたいことは
どの道を選んでも正解!たくさん悩んで、自分の本当の気持ちと向き合ってほしい
ということです。たくさん悩んでいるのは、そでだけ子どものことを大切に思っているから。
どのような決断をしたとしても、悩んで悩んで出した答えが正解に決まっています!
悩んでいる人へ伝えたいこと①自分自身を大切にする
育児と仕事の両立は本当に大変ですよね。
まずは自分を大切にし、無理をしないことが重要です。
自分が心身ともに健康で幸せでなければ、子どもや家族も幸せにはなれません。
悩んでいる人へ伝えたいこと②他人と比べない
職場の先輩は子どもが3人もいるのに働き続けている。それより子どもの人数が少ない私が退職するのは甘えではないか?
専業主婦のママさんはいつもきちんとしていてすごい。自分もあんな風に家のことをきちんとできるか不安
はっきり言って、周りの人のことはどうでもいいです!
人それぞれ環境やキャパシティ、向き不向き全部違います。
比べるだけ時間の無駄なので、他人と比べることはキッパリ辞めましょう!
悩んでいる人へ伝えたいこと③長期的な視野を持つ
今の状況にとらわれず、長期的な視野を持つことも重要です。
子どもが成長するにつれて、状況は変わっていきます。
現在の困難は一時的なものであることを念頭に置き、柔軟に対応していきましょう。
子どもが大きくなって構ってくれなくなったとき、ガッツリ稼げるように今はスキルを身に着けているよ!
こういう人もいるんだと知っているだけでも何かの役に立つかもしれないよ。
最後に
小1の壁に直面している皆さんにとって、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
決して一人で悩まず、周囲のサポートを受けながら、最良の選択をしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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